
茨城県石岡市議会は19日の本会議で、谷島洋司市長の不信任決議を可決した。不適切な発言が原因で、谷島氏は地方自治法に基づき辞職もしくは失職、議会解散の選択を迫られる。19日夜の記者会見では後援会と協議して対応を決めると述べ、「市民生活に影響を与えないよう今後の対応を考えていきたい」と説明するにとどまった。
不信任決議の可決には全議員の3分の2以上が出席し、4分の3以上が賛成することが必要となる。19日の本会議では、市議21人のうち13人が賛成、3人が反対し、5人が採決時に退出した。
決議では、2度にわたり市長辞職勧告決議が可決された経緯などに触れ「市政を担う責任感、議会との信頼関係を築く姿勢、そして行政の最高責任者としての自覚が著しく欠けている」「自覚を促し、改善を求める範囲を超えている」と批判した。
また、屋外トイレ建設を巡る今年2月の住民との意見交換会で、谷島氏が「このトイレは議会が作れと言ってきた」「議会が強くてトイレを止めさせてくれない」などの発言をしたとして、「二元代表制の仕組みを正しく理解しているとは到底言えない」と断じた。「自らの提案によって計上した事業について、その責任を議会に転嫁し、議員を誹謗中傷するような発言」とも指摘した。
谷島氏は、県議などを経て令和2年4月の市長選で初当選し、6年4月の改選で元市議との一騎打ちを制して再選を果たした。
会見で谷島氏は「市民、関係者にご心配とご迷惑をおかけしていることを深くおわびする」と陳謝し、「議会から示された意思を重く受け止め、市政をしっかり前に進めていきたい」と述べた。
意見交換会での発言に関しては「(住民が)納得するようにさまざまな言い回しをしたが、切り取ってみると、非常に不適切な言葉になった」と釈明した。